双子でバスケ日本代表 赤穂雷太、ひまわり 七尾市出身25歳 

男子代表に初選出された赤穂雷太=2023年5月

  ●アジア大会23日開幕

 日本バスケットボール協会は5日、中国・杭州で行われるアジア大会(23日開幕)の日本代表男女各12人を発表し、七尾市出身の赤穂雷太(らいた)(25)=196センチ・94キロ=と赤穂ひまわり(25)=184センチ・71キロ=の双子がそろって選ばれた。妹ひまわりは東京五輪銀メダリストで、今や代表の中心的存在。初選出の雷太は「とても光栄に思います。さらに成長できるように精一杯頑張ってきます」と意気込んでいる。

 雷太は七尾市東部中を卒業後、千葉・市立船橋高に進学。青山学院大3年時の2020年に特別指定選手としてB1・横浜ビー・コルセアーズ(横浜BC)に入団。B1・千葉ジェッツ、横浜BCを経て、今季はB1・秋田ノーザンハピネッツに加入した。

 ひまわりが東京五輪で活躍する姿に「自分もいつか日の丸を着けて戦いたい」との思いを強くしていた雷太。今年は代表強化合宿のメンバー入りを果たすなど成長著しく、将来性も期待されて念願の代表入りとなった。

 今回の男子代表は若手中心で、パリ五輪出場権を獲得したワールドカップ(W杯)メンバーからは川真田紘也(B2・滋賀レイクス)のみが選ばれた。

 バスケ一家として知られる赤穂家。父の真さん、母の久美子さんはともに日体大時代にユニバーシアードの日本代表。三女一男の子どもたちも幼少期からバスケに親しんで力を伸ばした。長女さくら(27)=183センチ=はひまわりと同じWリーグ・デンソーアイリスに所属する元日本代表で、一番下のかんな(日体大4年)も津幡高時代に全国選手権4強の経歴を持つ。

 男子代表躍進の立役者であるトム・ホーバス監督は今大会は同行せず、W杯でコーチを務めたコーリー・ゲインズ氏が指揮を執る。「五輪出場が両親への最高の恩返し」と語る雷太にとっては、パリに向けた大きなアピールの場となる。

© 株式会社北國新聞社