富山競輪(富山市)のF1シリーズ「富山新聞社杯」の最終日は2日行われ、最終12レースのS級決勝は河端朋之(岡山)が鮮やかなまくりで栄冠をつかんだ。11レースのA級決勝は村田祐樹(富山)=黒部市出身、氷見高OB=が優勝し、地元戦で4月のレースに続く連覇を飾った。3日間の総売上は11億6503万4400円で、今年度の富山競輪のF1開催で最高額となった。
●総売上11億6千万円、今年度F1で最高
S級決勝は2018年自転車トラック種目の世界選手権で男子ケイリン銀メダルの河端がスピードに乗った。
初日特選は3着、準決勝は2着で勝ち上がってきた河端。決勝はラスト1周で5番手からまくり、最後の直線で先頭に出てゴールイン。「厳しいかなと思ったけれど、何とか自分の展開に持っていけた。最終日の一番いいところで1着を取れて良かった」と破顔した。
河端に富山新聞社杯、各級の優勝選手に富山米「富富富」が贈られた。最終日は1115人が来場し、3日間の総入場者数は2575人だった。
●A級村田は地元戦2連覇
A級は村田が存在感を示し、地元ファンを熱狂させた。坂上忠克(石川)と組んで後方から仕掛け、残り2周で先頭へ。そのまま振り切って最後は独走状態だった。
スタンドは大きな拍手と歓声に沸き上がり、村田は「今後もっと練習して、いい走りができるよう頑張りたい」とS級戦線を見据えた。
L級ガールズ決勝は吉川美穂(和歌山)が完全優勝で制した。又多風緑(ふつか)(石川)は4着で、地元バンクでの初優勝を逃した。吉川は「又多さんの声援が多かったので、全部私への声援だと思って頑張りました」と笑みを浮かべた。