応援役に一流ランナー 金沢マラソン、大会前日の「ファンラン」

昨年の金沢マラソン。笑顔でゴールするランナー=昨年10月、県陸上競技場

  ●野口さん、福士さん、「山の神」

 第9回金沢マラソンの前日、10月28日に県陸上競技場で初めて開催される「ファンラン」に、アテネ五輪女子マラソン金メダリストで日本記録保持者の野口みずきさん、箱根駅伝で「山の神」と呼ばれたプロランナー神野大地選手らが応援ゲストとして参加することが決まった。一流ランナーの声援を受けながら走る喜びを体感してもらい、マラソンの裾野拡大につなげる。

 ファンラン当日は野口さん、神野さんに加え、世界陸上モスクワ大会女子マラソン銅メダリストの福士加代子さん、第一生命OGの二宮美幸さん、田中華絵さん、公式応援リーダーのほくりくアイドル部も応援ゲストとなる。

 参加するのはファミリー(小学生と18歳以上のペア)100組200人、車いす利用者(小学生以上、介助者の伴走可)20人。手書きのアスリートビブスを着て、本大会のゴール地点と同じトラック(1周400メートル)を最大30分ほど思い思いのペースで走る。

 トラックには給水地点が設置され、参加者は必要に応じて紙コップ入りの水、スポーツドリンクを飲める。最後はゲストの応援を受けながら、本番さながらにフィニッシュゲートを駆け抜け、ゴールする瞬間の喜びや雰囲気を味わってもらう。

 金沢マラソン大会組織委員会の担当者は、ゲストに「体を動かすことの楽しさを伝えてほしい」と期待した。その上で「スポーツ経験や障害の有無に関わらず、誰もが思いやりの心を持って楽しめるイベントにしたい」と話した。

 参加費は2千円で、申し込みは20日~10月3日に市スポーツ事業団の公式サイト専用フォームで受け付ける。定員を超えた場合は抽選となる。

  ●小学生にレッスン、20日から募集

 県陸上競技場では10月28日、ファンランに先立ち、小学生を対象にしたランニングレッスンが行われる。二宮さんと田中さん、本大会ゲストペースランナーで1999年世界陸上セビリア大会8位の小幡佳代子さん、2001年同エドモントン大会9位の西田隆維(たかゆき)さんが講師を務める。

 定員は100人で、参加費は500円。申し込みは20日から10月3日まで。大会は北國新聞社などで構成する組織委が主催する。

野口みずきさん
福士加代子さん
神野大地選手

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