LRTと車が接触事故 開業後2件目 高齢女性「信号見誤った」軌道に進入

LRTと乗用車の事故状況

 5日午後0時10分ごろ、宇都宮市宮みらい、次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール下り線の軌道内で、軌道を横断しようとした宇都宮市、無職女性(76)の乗用車と、右側から直進してきたLRTが接触した。乗客約80人と女性にけがはなかった。8月26日の開業以来、LRTが関係した交通事故は9月1日に続き2件目。

 宇都宮東署などによると、女性の乗用車は駅東口のロータリーを南進し、軌道内に進入した。右側から来た芳賀・高根沢工業団地方面行きのLRTに気付かず、乗用車の右前部分とLRTの先頭車両の左側部分が接触した。乗用車は右前部分を損傷し、LRTは左前側がへこみ、擦過した。

 現場は軌道と交差する直線道路で信号機があった。同署は原因を調べている。

 宇都宮ライトレールによると、事故の影響により上下線で運転を見合わせ、約30分後に再開。乗客約100人に影響した。

 乗用車の運転女性は取材に対し「初めてこの場所を車で走り、信号を見誤ってしまった。車から線路が見えず、LRTに気付かなかった」と話した。

宇都宮ライトレールの車両

© 株式会社下野新聞社