ソルリさんの遺作が「釜山国際映画祭」でベール脱ぐ 最後のインタビューを記録「Dear Jinri」

韓国ガールズグループf(x)(エフエックス)のメンバーとして人気を博し、俳優としても活動していた故ソルリ(享年25歳)さんの出演作「Dear Jinri」(原題)が、2023年の釜山国際映画祭(BIFF)でベールを脱ぐことが分かった。

「第28回 釜山国際映画祭」(10月4日~13日)の記者会見が5日にオンラインで行われ、今回の映画祭で公開される主要作品と、出席するゲストが発表された。開幕作の「韓国が嫌いだから」をはじめ、69カ国209編の公式招待作品と、コミュニティーBIFF上映作の60編まで、全269編が披露される予定だ。

そしてこの日、執行委員長代理のナム・ドンチョル主任は「故人の最後のインタビューが記録されている『Dear Jinri』を公開する」ことを伝えた。「Jinri」とはソルリさんの本名だ。同作は当初「ペルソナ:ソルリ」というタイトルで発表されている。

元々は、歌手であり俳優のIU(アイユー)が出演した「ペルソナ」に続くシリーズとして、5人の監督がソルリさんからインスピレーションを受けて作った短編5作をまとめる予定だったという。しかし制作途中の2019年10月、ソルリさんが突然この世を去ってしまい制作は中断、幻の作品となっていた。

そんな最後のソルリさんの姿が収められた作品が、いよいよ初公開の運びとなり、多くの関心が寄せられることは間違いなさそうだ。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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