能登地方で激しい雨 珠洲、能登に土砂災害警戒情報

雨の中、傘を差して勤め先へ向かう人=6日午前8時50分、金沢市の広坂通り

 石川県内は6日、前線や熱帯低気圧の影響を受け、七尾で1時間に38ミリ、珠洲で34ミリ、舳倉島で31ミリなど能登地方を中心に激しい雨が降った。県と金沢地方気象台は珠洲市と能登町に警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報を発表し、厳重な警戒と早めの避難を呼び掛けた。大気の状態が非常に不安定で、北陸では午後にかけて線状降水帯が発生する可能性があり、気象台は大雨による土砂災害や河川の増水に警戒を求めている。

 このほか県内では、輪島で1時間に29ミリ、輪島市三井で28.5ミリ、志賀で17ミリ、医王山で13.5ミリの雨が降った。能登地方の広い範囲に大雨、洪水の警報と注意報、県内全域に雷注意報が発表された。

 日本の東にある低気圧から前線が北陸を通って山陰に延びており、南から暖かく湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発化した。前線は6日夜には太平洋側まで南下する見通し。

 県内は同日夜のはじめ頃にかけ、多い所で1時間に40ミリの雨が降る所がある見込み。7日正午までの24時間に予想される雨量は加賀、能登とも120ミリとなっている。

 6日は気温が朝からあまり上がらず、正午までの各地の最高気温は金沢27.4度など25~27度台となった。

 能登空港発着便は6日、同空港周辺の雷のため羽田発全日空747便が約50分遅れ、折り返しの748便も遅れが出た。

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