高橋巧、8年ぶりにMotoGPに参戦。リンスの代役でLCRホンダ・カストロールから第12戦サンマリノGPへ

 9月6日、ロードレース世界選手権のMotoGPクラスに参戦しているLCRホンダ・カストロールは、9月8〜10日に開催される第12戦サンマリノGPにアレックス・リンスが欠場することを発表した。さらに代役には高橋巧が起用されることがアナウンスされた。

 リンスは、第6戦イタリアGPのスプリントレースで転倒を喫してしまい、右足の脛骨と腓骨を骨折。そのため、第6戦イタリアGPの決勝レース以降を欠場している。現在は、活動の拠点であるアンドラで治療とリハビリに専念しているようだ。

 欠場が続くなか、第10戦オーストリアGPと第11戦カタルーニャGPでは現地にも足を運び、松葉杖をつきながらも笑顔で手を振る姿が映像にも捉えられていた。しかし、第12戦サンマリノGPの復帰が叶わず、7戦連続の欠場となる。

 そして第9戦イギリスGPから3戦連続で、スーパーバイク世界選手権(SBK)で活躍しているイケル・レクオーナが代役を務めてきた。しかし、同週末にSBK第9戦フランスとスケジュールが重なっていることから、代役が出来ない状況となった。

高橋巧(Team HRC with Japan Post)/2023鈴鹿8耐

 そこでリンスの代役として起用されることが決まったのが、高橋だ。2017年に最高峰のJSB1000クラスでチャンピオンを獲得したライダーで、2020年にはSBK、2021年と2022年にはブリティッシュスーパーバイク選手権(BSB)で戦った経験を持っている。

 また、2022年と2023年は鈴鹿8耐にもTeam HRCから参戦し、連続で優勝に輝いた。2023年は戦いの舞台を日本に戻し、全日本ロードのST1000クラスに日本郵便 HondaDream TPから参戦している。

 またMotoGPにおいては、過去にマシンの開発テストライダーも務めており、2015年にはワイルドカードで日本GPにも参戦した。そんな彼が今回リンスの代役として第12戦サンマリノGPに参戦し、8年ぶりにグランプリでホンダRC213Vを駆ることになる。

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