茨城県北で非常に激しい雨 常陸大宮56.5ミリ 鉄道に乱れ 台風13号も接近見込み

茨城県内は6日、前線の影響で大気の状態が不安定となり、常陸大宮市で1時間に56.5ミリの非常に激しい雨が降った。常陸太田市や大子町などに土砂災害警戒情報が発令。JRの常磐線や水郡線ではダイヤが乱れた。5日発生の台風13号も7~9日に茨城県内へ接近する見込みで、水戸地方気象台が注意を呼びかけている。

同気象台によると、6日は同市のほか、常陸太田市徳田で39.0ミリ、北茨城市花園で37.0ミリの雷を伴った激しい雨を観測した。

JR水戸支社によると、水郡線は常陸大子-郡山駅間が同日午後2~6時に計画運休を実施。常陸大宮-常陸大子駅間では、午後4時40分から同7時4分まで運転を見合わせた。影響で同線は上下7本が運休、同4本が最大で3時間8分遅れた。常磐線は特急2本を含む同14本が運休し、同12本が最大3時間8分遅れた。

台風13号は6日午後3時現在、日本の南海上を1時間に約30キロの速さで北東へ進んでいる。中心気圧は1000ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は18メートル。8日午後6時までに予想される24時間雨量は関東北部で50~100ミリとなっている。

予報円の西側を通った場合は、雨量がさらに増える恐れがあり、同気象台は「この時期の台風は進行が遅く、雨が続きやすい。台風通過後も洪水の危険があるので、十分に注意してほしい」と呼びかけている。

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