中学でいじめ重大事態 野々市、調査委を設置

 野々市市教委は6日、市内の中学校で「いじめの重大事態」が起きた疑いがあるとして、第三者による調査委員会を設置すると発表した。個人の特定を避けるため、学校名や内容については公表しておらず、調査委の開催日時が決まり次第、具体的な内容を説明するとしている。

 関係者によると、いじめが確認されたのは今年度で、生徒は「友達から仲間はずれにされた」などと周囲に説明しているという。市教委は生徒の生命、心身または財産に重大な被害を与えた可能性があると判断し、保護者の意向に沿って調査委を設置する方針を決めた。

 同市内では2021年2月、布水中1年の女子生徒=当時(13)=が自ら命を絶った。市の第三者調査委は今年2月、「生徒がいじめを理由に自殺した」とする報告書を公表した。市教委は再発防止を図るため、弁護士の活用など対策を進めている。

© 株式会社北國新聞社