福井工業大学の学生と吉本興業の芸人が一緒に考案した体育祭向けの新競技が9月6日、福井県福井市の金井学園体育館で行われた福井工業大学附属福井中学校の体育祭で披露された。「参加者全員がチームの勝利に貢献でき、みんなで笑える」ユニークなリレーで、芸人3人が司会で盛り上げ、生徒からは「芸人さんの力もあってさらに楽しい」と好評だった。
同大などを運営する金井学園と吉本興業が昨年締結した包括連携協定に基づく取り組みの一環。所属芸人10人が4月以降代わる代わる来県し、同大スポーツ健康科学部の学生5人と打ち合わせを重ねてルールを考えた。
この日はお笑いコンビ「バンビーノ」の藤田ユウキさん(38)、石山タオルさん(38)、「ミサイルマン」の西代洋さん(42)の3人が来校した。「笑(わら)スポ! みんなで笑える競技」と名付け、2年生約60人の学年種目で実施。3チーム対抗で、知力・体力・運の3種類のリレーでタイムを競った。生徒は各自の得意分野を一つ選び参加した。
運のリレーは各チーム約7人が1人ずつ、体全体を使って校長とじゃんけんし、勝てば走り、負ければチーム全員で列をつくり股下をくぐりながらゴールを目指した。あいこは後ろ向きのスキップで進んだ。「ダンソン…」のリズムネタで知られるバンビーノは、「逆ダンソンで」と呼びかけ、笑いを取った。
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ルールを考えた大学4年の小室祐斗さん(21)は「じゃんけんの勝敗で差を付けつつ、みんなが楽しめるよう工夫した。芸人さんは場を盛り上げてくれ、意見を出しやすかった」。西代さんらも「純粋に楽しんでくれてうれしい。みんなでつくり上げる笑いはいいですね」と笑顔を見せた。