サッカー・J1鹿島アントラーズの「食育キャラバン」による授業が茨城県鹿嶋市内の小学校で実施されている。2014年にスタートしたキャラバンはアントラーズのホームタウンである同県の鹿行5市の小学校を順に巡っており、これまでに111回開催、約9700人の児童が授業を受けた。2023年度は11月30日まで、同市内の全12小学校で開かれる。
5日は同市荒野の市立中野東小(山田岳男校長)で行われ、5、6年生約80人が成長に必要な食事、運動、睡眠の大切さを学んだ。
5年生の授業ではまず、アントラーズスクールのコーチが講師となり、体育館でサッカーボールを使った各種ゲームを繰り広げた。2人一組となってボールを浮かせて渡したり、ワンバウンドさせて渡したりした。カラーコーンをドリブルで回るゲームも楽しんだ。指導した岩倉翼さんは「スポーツが苦手な子も、協力し合ったりして競うことで、体を動かす楽しさを知ってもらえればうれしい」と語った。
教室ではスポーツ栄養士の松田幸子さんが「食事で作ろう やりたいことが何でもできる体」をテーマに講義。「食事、運動、睡眠の一つでも欠けるとやりたいことができる体にならない」と強調した。朝、昼、晩と規則正しく食べることや、五大栄養素を意識した食事の大切さも解説した。
授業を受けた土子結鈴さん(11)は「楽しく運動できた」と笑顔を見せ、石井煌大君(11)は「しっかり食べて、動いて、寝るのが大事だと分かった」と話した。