教職への理解深める 大学生、小中高で研修 茨城・笠間

小学校の授業現場を体験する大学生(右)=笠間市美原

教師を目指す学生を対象に教職の魅力を伝える「いばらき輝く教師塾Ⅰ期」(茨城県教育研修センター主催)が6日、同県笠間市内の小中高などの学校で行われた。大学1、2年を中心とした学生ら約90人が体験研修に参加し、授業見学や児童生徒との交流を通して教職への関心や理解を深めた。

研修は市教委の協力により、市内の小中・義務教育学校8校と高校1校を会場に実施された。このうち、同市美原の市立友部小(児童数673人、菅谷和幸校長)では、学生9人が体験研修を行った。3~6年の各クラスに1人ずつ分かれ、教諭の授業の進め方や、児童とのやりとりなどをメモしながら見学した。

3年1組では、図工の授業が行われ、給食の牛乳パックで作ったはがきに絵を描いた。児童は「夏の思い出」をテーマに、花火や祭りの風景、風鈴、アサガオなどを水彩絵の具で色鮮やかに表現。学生は、児童と目線を合わせ色の塗り方などアドバイスして一緒に取り組んでいた。

川村学園女子大教育学部3年、飯田雅子さん(21)=同県下妻市出身=は「10月に行われる教育実習前の準備として貴重な経験。将来は茨城で小学校の先生を目指している」と笑顔で話した。

教師塾の体験研修は7年目。8日も50人以上が参加し、笠間市内の小中高、特別支援学校計10校を会場に実施される。10月からは大学3年生以上を対象に、授業づくりや教員としての心構えなどを学ぶⅡ期が行なわれる。

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