ブレックス新アリーナ候補地に「宇都宮駅東公園」 LRT沿線に立地、市体育館に隣接 宇都宮市長が表明

ブレックスの新アリーナ候補地

 バスケットボールB1宇都宮ブレックスが検討を進める新アリーナの整備場所について、佐藤栄一(さとうえいいち)宇都宮市長は7日、同市元今泉5丁目の宇都宮駅東公園を候補地とする考えを明らかにした。次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線沿線に立地し、ブレックスが現在アリーナとして使用する市体育館に隣接していることなどから判断した。無償、有償での貸与など具体的な支援方法は今後ブレックスや関係者と協議する。

 同公園は敷地面積約4ヘクタール。プールや自由広場、遊具などを備え、LRTの駅東公園前停留場から徒歩約5分に位置する。市は新アリーナ整備後も、敷地内の公園機能を残す考え。

 新アリーナの整備場所について佐藤市長は「LRT沿線のアクセス性、高い経済効果、多くのファンに慣れ親しまれている現アリーナとの親和性を考慮し、駅東公園を候補地として、関係者との連携調整、ブレックスとの協議検討を進めていく」と述べた。同日の定例市議会一般質問で柴田賢司(しばたけんじ)氏の質問に答えた。

 市によると、ブレックスは「新アリーナはホームゲームや多種目の国内外スポーツ大会、コンサートのほか、市民のスポーツ利用、防災機能などを兼ね備えた施設」とした上で「駅東公園に整備したい」との意向を市に伝えていた。

 佐藤市長は「(ブレックスは)市のまちづくりの重要なパートナー」とし、市有地の民間利用に関し市議会や周辺住民などの理解を得ていく考え。市体育館の在り方も検討する。アリーナ建設には相当な費用を要するとみられ、市は国庫補助や企業版ふるさと納税による支援も検討している。

 Bリーグは26-27シーズンから新たなトップカテゴリー「Bリーグ・プレミア」を創設する。参入条件に「5千人以上収容などを満たしたアリーナ」があり、全国では群馬県のチームが約82億円をかけてアリーナを新設するなど、関連した動きが相次いでいる。

宇都宮ブレックスの新アリーナ建設候補地の宇都宮駅東公園。奥は現アリーナの市体育館=7日午後3時40分、宇都宮市元今泉5丁目
宇都宮ブレックスの新アリーナ建設候補地の宇都宮駅東公園=7日午後3時40分、宇都宮市元今泉5丁目

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