WRCギリシャ、7日のシェイクダウンがキャンセル。パワーステージも距離短縮へ

 9月6日、EKOアクロポリス・ラリー・ギリシャは、7日に予定されていたWRC世界ラリー選手権第10戦ギリシャのシェイクダウンの実施をキャンセルすると発表した。

 国際格式開催70周年の記念大会として行われる2023年のアクロポリス・ラリーは、9月7日(木)から10日(日)にかけて、中央ギリシャのラミアを中心に開催される。

 ラリーカーの最終確認やセッティングの調整などを行うシェイクダウンは通常、競技開始前に行われる。今大会でも現地木曜日の8時過ぎから実施される予定だったが、悪天候によるコンディション不良と参加者、役員、マーシャルの安全を考慮した結果、中止という判断が下された。このため、同イベントでの最初の走行は、首都アテネのアクロポリス市街地で行われるSS1“EKOスーパースペシャルステージ”となる。

 また、ラリーの主催者は10日(日)に行われるSS14とその再走ステージで“パワーステージ”に指定されているSS15についても別のアナウンスを行い、両ステージにおいてスタート地点から約10kmまでのステージ前半区間をカットし、当初の19.77kmから9.0kmに短縮して実施することを告知している。

 ギリシャでは4日(月)から、“ダニエル”と名付けられた発達した低気圧(ストーム)の影響で大雨が続き、各地で洪水や土砂崩れなどの災害が発生。死者・行方不明者が多数出るなど大きな被害となっている。

豪雨による増水で道が寸断されている箇所も
2023年のアクロポリス・ラリー・ギリシャは、国際格式開催70周年の記念大会として開催される。

© 株式会社三栄