食堂運営会社「ホーユー」（広島市）が給食提供を停止している問題を受け、佐賀県内でも業務を委託している施設に影響が出ている。従業員への給与未払いも生じている。
県消防学校（佐賀市）では寮の食堂で同社が提供していて、4日に同社九州地区のエリアマネジャーが来校して8日の昼食まで提供すると説明した。「本社と連絡が付かない。11日以降の対応は改めて連絡したい」と述べたという。同校の担当者は「ボリュームがあって学生の評価は高かったのに。応急処置として弁当を配達してもらう方向で検討している」と話す。
県内のある学校では、調理員と食材を調達する地元業者の協力を得て提供を続けている。担当者は「正直困惑しているが、不安が生じないように対応したい」と語った。
県内で働く同社の女性従業員は「解雇の話も出ているが、会社からは何の説明もない。契約先に謝罪するのが先だと思う」と憤る。給与が未払いであることを8月末に確認し、本社とも連絡が取れないという。「これからの生活も困る。業績が悪化し始めた時点で説明してほしかった」と肩を落とした。（取材班）
