「手足口病」2年ぶり佐賀県内に警報

 佐賀県は6日、手や足、口に水疱(すいほう)性の発疹ができる感染症「手足口病」が流行しているとして警報を発令した。県内で警報が出るのは2021年10月以来、約2年ぶりとなる。

 県健康福祉政策課によると、8月28日~9月3日、県内23の定点医療機関(小児科)から報告された患者数が117人となった。1医療機関当たり5.09人で、警報開始の基準となる5人を超えた。

 手足口病は幼児を中心に流行する夏場のウイルス感染症で、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)、排せつ物、水疱内容物との接触などで感染する。まれに髄膜炎や脳炎などの合併症が生じることがあるという。

 大人にも感染し、同課は「予防するワクチンはなく、まずはしっかり手洗いをしてほしい。症状のある人と濃厚接触は避けて、タオルの共有をしないようにして」と呼びかけている。(大田浩司)

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