【連載】白崎茶会の基本がよくわかるおいしいお話vol.4ねっとりさつまいもジェラート

白崎裕子です。
卵や乳製品を使わないお菓子の材料の選び方から、入れる順番、理論など「おいしいの基本」や「コツ」まで。
「白崎茶会」という教室を通してこれまでさまざまなことを伝えてきた私が、改めて多くの人に知って欲しいその基本をご紹介します。
さあ、みなさん、あたらしくておいしい世界を体験してみてください。
今回は「ねっとりさつまいもジェラート」です。

さつまいものデンプンの粘りをいかし、ココナッツクリームを合わせることで、卵も牛乳も使わずになめらかでリッチなコクを感じるジェラートに仕上げます。

こちらは紅はるかを使ったジェラート。クリーミーな味わい。

解凍した「cotta 有機焼き芋ペースト(安納芋)」に塩ひとつまみと他の材料をよく混ぜて冷凍し、攪拌すれば完成です。

作り方【4】で縁が固まり始めたタイミングで全体をスプーンでかき混ぜ、また冷凍庫で冷やします。これを数回繰り返して、なめらかになれば出来上がり。こちらは少しシャリシャリっとした口当たりになります。

おいしい基本のお話

#さつまいも

冷やし固めてもなめらかで美味しいジェラートに仕上がる秘密は、さつまいもの粘りをしっかり出してその粘りを利用することと、乳化です。さつまいものでんぷんは他のでんぷん質よりも老化が遅く(おいしさが長く続く)、ねっとりなめらかに仕上がるのが魅力。
さつまいもを選ぶときは「ほくほく系」ではなく、紅はるかや安納芋など「ねっとり系」の品種を選んでください。焼き芋で作るのもおすすめです。cottaの「冷凍 有機焼き芋ペースト(安納芋)」を使うと、加熱したり潰したりする作業を省けます。

#ココナッツクリーム

ココナッツの果肉から作られたクリーム。ココナッツミルクより脂肪分が高く、生クリームのようなコクが出ます。残ったら冷凍保存が可能。今回のレシピでは他の植物ミルクで代用しても作れます(さっぱりとした仕上がりになります)。

「かぼちゃのしっとりマドレーヌ」
10/5公開予定。お楽しみに!

PROFILE
自然食品店「陰陽洞」(神奈川県・逗子)が主宰する料理教室の講師を経て、葉山町の海辺の古民家でオーガニック料理教室「白崎茶会」を始める。全国から生徒さんが集まり、予約の取れない人気教室に。作る楽しさやおもしろさ、その理論をたくさんの生徒、読者に伝え続け、現在はオンライン教室「白崎茶会レシピ研究室」で料理やお菓子、パンのレッスンを配信中。『白崎茶会のあたらしいおやつ』など著書多数。

撮影/寺澤 太郎 取材・文/田中 祐子

白崎茶会レシピ研究室

白崎裕子先生が季節の食材やテーマに合わせて、さまざまな料理やお菓子を生配信でお届けする白崎茶会レシピ研究室。ライブとお話し、とっておきのレシピが楽しめちゃいます。

先生が実際に使っているものを揃えました。同じ材料や道具ですぐに作れますよ。

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