アーセナル、来夏の補強候補としてハットトリック達成の新鋭に注視か

写真:ニューカッスル戦のハットトリックで一気に注目株となったファーガソン

今夏の移籍マーケットで過去最高の投資を行ったアーセナルだが、早くも来夏の補強の噂が取り沙汰されている。イギリスのウェブメディア『フットボール・ロンドン』が伝えている。

今夏の目玉補強は、総額1億500万ポンド(約193億8360万円)を費やして獲得したイングランド代表MFデクラン・ライス。一方、ブレントフォードからスペイン代表GKダビド・ラヤを完全移籍ではなくレンタルで獲得したのは、ファイナンシャル・フェアプレーの規制を念頭に置いたものだとしている。

ライスの獲得で中盤の強化に成功したことで、来夏は有力なFWの確保に注力すると見られている。多くのファンが望んでいるのは、プレミアリーグ第4節でニューカッスルを相手にハットトリックを達成したブライトンのアイルランド代表FWエヴァン・ファーガソンだろう。

ただ、ブライトンはアーセナルにとって恐らく“最悪”の部類に入る交渉相手だ。アーセナルは今年1月、7000万ポンド(約129億1990万円)の移籍金を提示してエクアドル代表MFモイセス・カイセドの獲得を目指したが、ブライトン側はあらゆるオファーを拒否。最終的に今夏、総額1億1500ポンド(約212億2570万円)の移籍金でチェルシーに移籍した。

ファーガソンとブライトンの契約が2028年6月まで残っていることもあり、彼がシーズンを通じて今の好調ぶりを持続した場合、ブライトンは驚くほど高額の移籍金を要求する可能性が高い。

このことを考慮すると、他のストライカーをリストアップする必要がある。ナポリのナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンなどは有力候補だが、クラブとともに成長できる若い選手を連れてくるのが望ましい。

そこで注目されるのが、ライプツィヒに所属するスロベニア代表FWベンジャミン・セスコだ。現在20歳の彼は今夏、ザルツブルクからライプツィヒに移籍し、ブンデスリーガ第2節ウニオン・ベルリン戦ではおよそ15分間の出場で2ゴールを奪った。活躍を続ければ来夏にはステップアップを果たす可能性もあり、アーセナルも今後の動向を注視し続けることになるだろう。

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