人民元、15年9カ月ぶり安 中国経済の先行き不透明で

 【上海共同】7日の中国・上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで下落し、通常取引の終値(日本時間午後5時半現在)が、前日比0.27%安の1ドル=7.3279元となった。2007年12月以来、約15年9カ月ぶりの安値をつけた。

 中国税関総署が7日発表した貿易統計で、8月の輸出入はともに前年同月比で減少。市場関係者によると、中国経済の先行き不透明感が強まる中で、外需の弱さが鮮明となり、元を売る動きが加速した。

 中国人民銀行(中央銀行)は7日朝、人民元取引の対ドル相場の基準値を1ドル=7.1986元と前日の基準値よりやや元安に設定していた。

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