「二度とこういった事案が発生しないよう強く求めたい」保育園児虐待事件受け 法人提出の改善報告書を市が受理=静岡・裾野市

静岡県裾野市のさくら保育園の園児虐待事件で、園を運営する社会福祉法人から改善報告書の提出を受けた裾野市は、今後も適切な保育環境が確保されると認められるとして、8月末に報告書を受理したことを明らかにしました。

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<裾野市 村田悠市長>
「7月25日に改善措置報告書と是正改善報告書が提出され、8月31日に受理しましたので、報告します」

さくら保育園をめぐっては、元保育士3人が園児に身体的・心理的虐待を含む不適切な保育をしていたとして、静岡県と裾野市は2022年12月から特別監査を実施し、2023年2月、園を運営する社会福祉法人「桜愛会」に改善を勧告しました。

勧告を受けた「桜愛会」は、第三者調査委員会による調査を経て、不適切な保育の発生原因や再発防止に向けた取り組みなどについて、改善措置の報告書をまとめ、市と県に提出しました。

裾野市は報告書の内容を確認し、すでに改善が実施され、今後も適切な保育環境が確保されると認められるとして、8月末に報告書を受理しました。

<裾野市 村田悠市長>
「二度とこういった事案が発生しないように強く求めていきたいと思っています。また市役所としても再発防止策の実施状況について、県と連携して随時、確認を行ってまいりたい」

裾野市は今後、再発防止策や保護者との信頼回復などの取り組み状況を確認していくということで、さくら保育園の園児虐待事件をめぐる一連の行政処分は、これで一区切りとなります。

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