「ライバル関係はもうない」21年ぶりにバロンドール候補から外れたC・ロナウド、メッシとの関係について言及「ファンは憎み合う必要はない」

[写真:Getty Images]

アル・ナスルのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、長年サッカー界を牽引してきたインテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて語った。イギリス『BBC』が伝えた。

現代のサッカー界において、史上最高の2人として知られているC・ロナウドとメッシ。ラ・リーガではレアル・マドリーとバルセロナというライバルクラブのエースとして互いに君臨。両者の対決は大きな注目を集めた。

それはピッチ上のパフォーマンスにとどまらず、最高の選手に送られるバロンドールでは、2008年にC・ロナウドが初受賞をしてから、FIFAバロンドールとなった6回を含め、10回連続で2人のどちらかが受賞。2018年はルカ・モドリッチが受賞したが、2019年、2021年とメッシが連続受賞を果たしていた。

C・ロナウドは5回、メッシは7回の受賞を誇り、これは歴史で見ても1位と2位。3位入賞を含めれば、C・ロナウドが12回、メッシが13回という状況で、他を圧倒している。

多くのゴールを奪い、多くのタイトルを手にしてきた2人だが、年齢を重ねたこともあり2人の時代は終わりを迎えつつある。

C・ロナウドは今年のバロンドール候補から外れ、2003年に初めて入ってから初めて名前が無くなった。一方で、メッシは今回も候補入り。アルゼンチン代表としてカタール・ワールドカップ(W杯)を制しており、8回目の受賞の可能性が残されている。

そんな中、C・ロナウドは時代を牽引してきたメッシとの関係についてコメント。互いに継続してきたことが重要だったとした。

「僕たちは世界中からリスペクトを受けている。それが最も重要なことだった」

「彼は自分の道を作り、僕は僕の道を作る。僕が見ていた限り、彼は良くやっていた。重要なのは継続することであり、伝統は続いていくということだ」

また、常に比較されるライバル関係であり、互いのファンは互いを嫌っているという構図もある。マドリーとバルセロナという関係も大いに影響しているが、互いを憎む必要はないとファンに言及。また、「ライバル関係はもうない」と語り、リスペクトし合っているプロだとした。

「クリスティアーノ・ロナウドが好きな人が、メッシを憎む必要はない。僕はそういったライバル関係とは思っていない」

「ライバル関係はもうなくなった。それは良かったし、観客のみんなも気に入ってくれた。僕たちは15年間ステージを共有していたけど、最終的には友人というわけではないが、プロの同僚であり、お互いを尊敬し合っている」

互いにヨーロッパのトップレベルから離れ、残りのキャリアで新たな挑戦をスタート。3年後の北中米W杯では41歳と39歳になる2人だが、合間見えることはあるだろうか。

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