南陽の瀧波、オーベルジュオープンへ ミシュランシェフが料理振る舞う

ミシュラン星付きの原田シェフ(左)が作る料理が提供されるオーベルジュ「OSTERIA SINCERITÀ」=南陽市赤湯

 南陽市の温泉旅館「山形座 瀧波」(南浩史社長)は10月1日、ミシュランシェフの料理を楽しめるオーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)「OSTERIA SINCERITÀ(オステリア シンチェリータ)」をグランドオープンさせる。7日に同所で、内覧会が開かれた。

 料理を提供するのは「ミシュランガイド新潟2020特別版」で一つ星を獲得したシェフ原田誠さん(50)。季節にあった本県の食材を生かした料理を振る舞う。現在は米沢牛や南陽市産の野菜を使った料理やデザートが提供されている。原田さんは「素材の良さを引き立たせたい。精進しながら、(ミシュラン二つ星、三つ星など)高みを目指す」と話していた。

 瀧波北側の旧館をリノベーションして建設し、今年4月からプレオープンしていた。全3室(135~150平方メートル)のメゾネットタイプで、それぞれ10割源泉のひのきの露天風呂が備え付けてある。利用料は1泊2食付きで1人7万7千円で、1室の最高人数は4人。各室には天童木工の家具や故福王寺法林さん(米沢市出身)の作品を展示するなど、山形らしさを際立たせた。

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