より良い山形、若者の本音は 「街なかメタベース」拠点、県が「会議」初開催

「街なかメタベース」と各地を結び、若者が本県の未来について意見を交わした「やまがたワカモノ本音会議」=山形市・山形グランドホテル

 若い世代の自由な発想を未来の山形づくりにつなげようと、県は7日、「やまがたワカモノ本音会議」をオンラインで初開催した。若者たちは本県の現状を冷静に見つめ、魅力を高めるためのアイデアなどを率直に語り合った。

 山形新聞社のデジタル発信拠点「街なかメタベース」(山形市・山形グランドホテル)と各地を結び、オンラインミーティングを行った。県内外の高校生から20代までの男女約60人が参加し、まちづくりファシリテーターの稲村理紗さん(43)=同市=が進行役を務めた。

 県多様性・女性若者活躍課の担当者は、本県の高校生の半数以上が卒業後に進学や就職のため県外へ転出しており、若者の県内定着・回帰が喫緊の課題だと説明した。

 引き続き、5人程度のグループに分かれて本県の魅力や課題、より良くなるためのアイデアをテーマに意見を交わした。食などの強みがある一方、公共交通の不便さや娯楽の少なさなどの現状を共有。県内回帰を促す上での県外在住者への情報発信の充実、若者が活躍できる環境整備などを求める声が上がった。

 やまがたワカモノ本音会議は、山形新聞社が企画・運営した。この日、出された意見は県の各部局などで共有し、情報発信や施策立案に役立てられる。

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