PR協、県民参加でフルーツ消費拡大 2025年、本県サクランボ栽培150周年

サクランボの栽培150周年を見据え、取り組み方針を確認した協議会=山形市・県自治会館

 県などでつくる「県さくらんぼ&フルーツPR協議会」(会長・平山雅之副知事)は7日、2025年に本県でのサクランボ栽培が150周年を迎えることから、24~25年度にかけて各種イベントを展開していくことを確認した。県民参加型の事業とし、県産フルーツの消費拡大の各種催しを展開する。

 山形市の県自治会館で開かれた本年度2回目の会合で、県の担当者が取り組み案を示した。周年事業は同協議会が主催するメイン企画と、事業に賛同する民間団体などが各自で実施する関連企画で構成する。

 メイン企画では24年度から、サクランボの収穫盛期の1~2週間を「さくらんぼウイーク」に設定する。企業、団体に対して収穫作業のための副業許可や休暇取得促進を呼びかけるほか、温泉などの観光資源を活用して観光客の参加を後押しする。ラ・フランスなどの時期にも同様の取り組みを展開する。

 25年度は大阪・関西万博の開催に合わせ、国産果物の消費を盛り上げるイベントを開催する予定。他県などと連携して全国から参加者を集め、本県をはじめとする果樹産地をPRする。記念グッズや記念書籍の販売も予定している。関連企画は、同協議会が既存事業を含めた各種イベントを認定し、メイン企画との相乗効果を生み出す。

 会合では他に、県産果物の統一的なPRを支援する「ブランディング・プロデューサー」に、果物に特化したプロモーション団体「Fruit Lovers Life(フルーツ ラバーズ ライフ)」(東京)を選定したことが報告された。

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