草木に露が輝き、秋を感じられる時期とされる「白露(はくろ)」の8日、石川県内各地のスーパーなどで、県産コシヒカリの新米が一斉に発売された。夏場の猛暑による品質や収量の低下が心配されたが、大きな影響はなく平年並みで良好。店頭を訪れた人はもっちりと甘い秋の味覚を次々と買い求めた。
アル・プラザ金沢店(金沢市諸江町)の特設コーナーでは「新米入荷」ののぼりが立てられ、炊きたての新米の試食も行われた。県産コシヒカリ「一粒のきらめき」の10キロと5キロの袋が並べられ、店頭価格はそれぞれ3680円、1880円(税別)で、燃料代や電気代、肥料などの高騰で10キロ入りは昨年に比べ200円高くなった。
米穀卸会社の米心石川(金沢市)によると、初回の出荷量は例年並みの約100トンで、発売は高温で生育が早まったため、昨年より2日早くなった。同社の担当者は「甘みが強く、うまみが凝縮しているのが特徴。多くの人に味わってほしい」と話した。
●白露の県内、羽咋31.5度
県内は8日、台風13号の影響で曇り空が広がった。正午までの最高気温は羽咋31.5度、志賀31.4度、七尾30.8度と3地点で真夏日となった。