アスレティック・ビルバオ、蒼きユニフォームに「孤高のライオン」をデザイン その理由は“大聖堂”にある

今季のラ・リーガで現在5位と滑りだし好調なアスレティック・ビルバオ。このクラブを表現する言葉の一つに「孤高のライオン」がある。

近年はやや薄らいだ感もあるが、ビルバオといえば孤高のバスク純血主義。そしてライオンはクラブの愛称。「孤高のライオン」は、そんなビルバオのイメージを端的に表す言葉だ。

ブルーが鮮やかな2023-24シーズンの新しいアウェイユニフォームは、そんなビルバオらしいデザインとなっている。

Athletic Bilbao 2023-24 Castore Away

アスレティック・ビルバオ 2023-24 Castore アウェイ ユニフォーム

23-24新アウェイユニフォームは17-18シーズン以来となるブルーに。クラブの説明ではスカイブルーとのことだが、どちらかと言えば発色の良いレーザーブルー系で、ビルバオにしては珍しいタイプの色味だ。

シャツだけではなくパンツとソックスもスカイブルーで統一。モノクロームにカラーチェンジしたエンブレムも印象的。

ブルー自体は1901年(02年説もあり)に登場したクラブ初期のキットカラー。ビルバオは現在でもこの色を適当な間隔で使い続けている。

1898年に誕生したアスレティックは今年で125周年。それを祝して襟内側にはスタンプのような125周年ロゴを、背面首元にはバスク旗カラーの125周年ロゴを付ける。

1913年に開場し2013年まで使われた旧ホームスタジアム「サン・マメス」の名前の由来は、聖マメスという3世紀に存在したというキリスト教の聖人。

聖マメスはローマ人によってライオンの群れに投げ入れられたが、ライオンたちは襲うどころか逆に聖人の前にひれ伏したという。この伝説には諸説あるようだが、クラブではそう説明する。

そのような伝説を持つ聖人が祀られた教会のそばに位置することからスタジアムは「サン・マメス」と名付けられ、大聖堂の意味を持つ“ラ・カテドラル”と呼ばれるようになる。

今回のデザインにもなっているチームの愛称“Los Leones(ライオン)”は、聖マメスの名を持つ大聖堂(スタジアム)を守るという意味を込めたものだ。

そして「サン・マメス」の名は、2013年から使用している現在のスタジアムにも受け継がれている。

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ラ・リーガで現在5位と好調なビルバオ。代表ウィーク明けの16日に行われる第6節では6位カディスをホームに迎え撃つ。

今では世界的にレアで懐かしい新品ユニフォームが揃う「Qoly × LFB Vintage」。“あの頃”を思い出すユニの数々は見るだけでも楽しいはず!

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