静岡市「PayPayポイント還元」早期終了 新たな物価高騰対策も…

静岡市はキャッシュレス決済サービス「ペイペイ」を活用したポイント還元キャンペーンを、9月8日で終了させます。1か月以上前倒して終了となりましたが、物価高騰対策として新たなキャンペーンも。

静岡市がペイペイと連携して、8月1日から実施しているポイント還元キャンペーン。市内およそ1万店の対象店舗で買い物をした際、ペイペイで決済すると、1回の買い物で最大10%、ひと月で最大5000円分のポイント還元が受けられます。

4回目の開催となったこちらのキャンペーン。夏休み期間と重なったこともあり、大きな反響があったということです。

(駿府の肉処 静岡そだち 久保田将希 店長)

「PayPayの支払いのお客様が7月と比べると70%増加した」「予想以上に多くのお客様が来店して、ここまで反響があると思っていなかった」

こちらのお店では、キャンペーン期間中、3割ほどのお客さんがペイペイで決済したといいます。

(駿府の肉処 静岡そだち 久保田将希 店長)

「夏休みということもあり客数も増えて、そのまま9月までいくのかと思ったが、早めに終了ということで、寝耳に水、ちょっと残念」

静岡市は当初、キャンペーンの期間を10月末までとしていましたが、1か月以上前倒して、8日終了することに…。その理由を市の担当者にたずねると…。

(静岡市 産業政策課 小野田葵 主任主事)

「物価高騰対策として、市民の皆さんに還元するため、6.4億円を用意して10月31日までかけて付与する予定だったが、想定よりもたくさん利用いただき、還元上限額に達するということで早期終了した」

予算額に到達するペースが当初の予想より大幅に早まったためと説明します。物価高騰に加え、コロナ禍があけたことで、飲食店やレジャーでの利用が大きく増えたということです。

(静岡市 産業政策課 小野田葵 主任主事)

「コロナが第5類に分類されて初めての開催。居酒屋やレジャー、宿泊施設での利用が増えて、スーパーや理美容店や飲食店など、日常的に利用される部分でもかなり増えている。想定を大きく超える結果になった、楽しみにしていた方には申し訳ない」

これを受けて、静岡市は10月から開始する予定だった新たなキャンペーンを、前倒しして実施します。商店街や商業団体が、購入額の10%から20%を還元するクーポンキャンペーンを、9月から始める予定です。

(静岡市 産業政策課 小野田葵 主任主事)

「いろいろなところで買い物をしていただいて、消費の活性化や物価高騰対策に貢献できたらと考えている」

新たなキャンペーンの対象店舗は9月から順次増える予定で、市のホームページで確認できるということです。

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