ヤマルは最年少記録を塗り替えるか? 気になる各国の最年少デビュー記録をおさらい

写真:15歳253日でA代表デビューを飾ったウーデゴール

スペイン代表は9月8日、ユーロ2024予選のジョージア代表戦を戦う。この試合でバルセロナ所属のラミン・ヤマルが出場した場合、同国史上最年少となる16歳57日でのスペイン代表デビュー記録となる。従来の記録はバルセロナのチームメートであるガビの17歳62日で、これを1年以上も更新することに。

ヤマルへの注目度が高まる中、イギリス『BBC』電子版がいくつかの代表チームの最年少デビュー記録を紹介している。

●ウェールズ代表:ハリー・ウィルソン(フラム)
2013年10月のベルギー戦で、当時リヴァプール所属だったハリー・ウィルソンが16歳207日で代表デビューを飾った。当時はまだリヴァプールのトップチームで公式戦に出場しておらず、ギャレス・ベイルが持っていた記録を108日、更新した。

●アイルランド代表:サム・ジョンストン(引退)
サム・ジョンストンが15歳153日でアイルランド代表(現在の北アイルランド代表)デビューを飾ったのは、1882年2月18日のこと。同代表にとって初の国際試合となったイングランド代表戦(0-13で敗戦)に出場した。この記録は今でもヨーロッパ全体の最年少代表デビュー記録として誰にも破られていない。

●ノルウェー代表:マルティン・ウーデゴール(アーセナル)
2014年8月、UAEとの親善試合に先発フル出場した時のマルティン・ウーデゴールの年齢はわずか15歳253日だった。当時、彼はストレームスゴトセトというクラブで14試合に出場していた。ウーデゴーアは同年、オスロで行われたユーロ予選のブルガリア戦に出場し、15歳300日という同予選最年少出場記録も樹立。現在は24歳にして51キャップを記録している。

●ブラジル代表:ペレ(引退)
“キング”ペレは1957年7月7日、マラカナンで行われたアルゼンチン代表戦で16歳9カ月でのブラジル代表デビューを飾り、ゴールも記録。1年後にスウェーデンで行われたワールドカップでは17歳ながら準決勝フランス戦でハットトリック、決勝スウェーデン戦で2ゴールを挙げる活躍を見せた。

●カメルーン代表:サミュエル・エトオ(引退)
1997年3月、当時レアル・マドリード所属だったサミュエル・エトオは、自身が16歳の誕生日を迎える前日に行われた親善試合コスタリカ戦(0-5で敗戦)でカメルーン代表デビューを飾った。その後、彼はバルセロナで名を馳せ、代表では118試合56ゴールを記録。同国の歴代最多得点記録保持者となり、現在はカメルーンサッカー連盟の会長を務めている。

●アルゼンチン代表:ディエゴ・マラドーナ(引退)
ブラジルがペレならアルゼンチン代表はディエゴ・マラドーナ。1977年、ハンガリー代表との親善試合において、16歳120日でデビューを飾った。初ゴールは2年後のスコットランド戦で、1986年のワールドカップメキシコ大会ではキャプテンとして大会制覇に貢献した。

●北マリアナ諸島:ルーカス・クネヒト(引退)
男子代表の史上最年少記録保持者は、北マリアナ諸島代表のルーカス・クネヒト。2007年4月1日、東アジアサッカー選手権予選のグアム戦(0-9で敗戦)に出場した時の年齢は、なんと14歳2日。北マリアナ諸島では他にもジョエル・フルーツが14歳177日、ケネディー・イズカが14歳242日で代表デビューを飾っている。この2人のデビューはともに2012年11月のグアム戦で、0-8で敗れた。なお、北マリアナ諸島はアメリカの自治領であり、アジアサッカー連盟や東アジアサッカー連盟には加盟しているものの、FIFA加盟国ではない。

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