「事故ゼロ」継続へ一層努力 山形で推進大会、135事業所を表彰

連続10年事故ゼロ事業所を代表し寒河江浩二山形新聞会長・主筆(左)から表彰盾を受ける荒正の須田和雄社長=山形市・山形グランドホテル

 山形新聞、山形放送が主唱する「企業総ぐるみ交通事故ゼロ運動」の第55回推進大会が8日、山形市の山形グランドホテルで開かれた。2013年から22年まで人身事故ゼロの連続10年を達成した105事業所と、模範的な活動を進めている30事業所が表彰を受け、企業として事故防止に努める決意を新たにした。

 交通事故ゼロ運動企業団推進本部長の寒河江浩二山形新聞会長・主筆(山形新聞グループ経営会議議長)は主催者あいさつで、今年の交通事故の犠牲者数は6日現在、昨年同期比11人増の26人となっているとし、「予断を許さない状況だ。引き続き皆さんは県民の先頭に立って交通安全運動を展開してほしい」と激励した。

 同推進本部事務局長の峯田益宏山形新聞取締役編集局長が事業報告した。山形新聞の佐藤秀之社長、山形放送の板垣正義社長も出席した。

 受賞者を代表し、連続10年無事故を達成した荒正(山形市)社長の須田和雄さん(64)、優良模範事業所に選ばれた社会福祉法人敬友会おいたまの郷(米沢市)施設係長の井沢潤さん(46)にそれぞれ表彰盾が授与された。

 須田さんは「これからも一層の努力を重ね、事業所の社会的責任を果たしていきたい」と謝辞を述べ、井沢さんは「事業所内で運動趣旨の周知徹底を図り、明るい郷土の建設にまい進する」と大会宣言した。

 来賓として中川崇県防災くらし安心部長、森田広県議会議長、鈴木邦夫県警本部長、塚本憲明県警交通部長、西塚隆一県安全運転管理者協会専務理事、佐藤光子県交通安全協会長、水田潔自動車安全運転センター県事務所長、土屋敦夫県自家用自動車協会専務理事が出席した。

 大会後、NPO法人県自動車公益センターの佐藤友也エコドライブ推進担当員が「エコドライブでさらなる安全運転を」と題し講演した。

 運動は同推進本部が中心となり、県安全運転管理者協会加盟の各地区安管事業所が参加し、1968(昭和43)年に始まった。事故防止に努めた事業所を毎年顕彰している。

© 株式会社山形新聞社