京都・宮津の特産品生かし「学生レストラン」 調理師専門学校生がシカ肉など調理

宮津の農産品がふんだんに使われたコース料理を提供する学生(右)=宮津市田井、ホテル&リゾーツ京都宮津

 京都調理師専門学校(京都市右京区)の学生が京都府宮津市の特産品を生かしたコース料理を提供する「学生レストラン」がこのほど、同市田井のホテル&リゾーツ京都宮津で開かれた。農作物やシカ肉などをふんだんに使った豪華なランチを家族連れらが味わった。

 市と連携協定を結ぶ学校法人大和(たいわ)学園が、学生の実践的な学びの場として、市内の魚介以外の食材をアピールしようと企画した。8月29日から5日間のランチとディナーには計224人が予約し、2日のランチには京都市や宇治市、彦根市などから33人が訪れた。

 1、2年生21人が調理と配膳を分担し、上世屋地区で加工されたシカ肉のパテや府中地区で採れたオリーブ油を使った冷製パスタ、上宮津地区で採取したハチミツ入りのマカロンなど色とりどりの5品が振る舞われた。

 友人と訪れた福知山市の会社員(59)は「若者の初々しさに元気をもらった。宮津の農産品の魅力も伝わった」と笑顔で話していた。

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