玉露や抹茶のかき氷でおもてなし 京都・宇治で小中高生が宇治茶の魅力発信

玉露を丁寧に入れて来場者をもてなす子どもたち(宇治市宇治・中宇治BASE)

 宇治茶の魅力を小中高生が発信するイベント「茶cafeますたー」がこのほど、京都府宇治市宇治の中宇治BASEで開かれた。子どもたちによる玉露の呈茶や、高級抹茶のかき氷販売などがあり、味わいや文化の奥深さをアピールした。

 子ども向けの宇治茶検定試験を受けた小中高生の有志でつくる団体「スクール茶ムリエマスター」が主催。団体は、NPO法人こみねっと(同市)の支援を受けて、府の施策を引き継ぐ形で昨年に活動を始め、35人が在籍する。今年は独自の合組(ブレンド)によるオリジナル茶の製作や、手もみ製茶の学習に取り組んできた。

 若い世代のほか、観光客にも宇治茶をPRしてファンを増やそうと、メンバーの企画運営で1日限りのカフェをオープン。呈茶では、一煎目と二煎目で味わいが変化することや、湯の温度や待ち時間を何煎目かに応じて変えることなどを説明して丁寧にもてなした。茶道用の抹茶を使ってシロップを自作したかき氷は上品な甘さや苦みが好評を得ていた。

 メンバーの立命館宇治高2年の生徒(17)=和束町白栖=は「呈茶は世界でもなかなかない文化。お茶の魅力を多くの人に知ってほしい」と話していた。

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