細谷佳正さん、温水洋一さん出演…JR西の観光XRバス、上映コンテンツとキャスト発表 2024年夏に福井県で運行開始

XRバスの車内イメージ(JR西日本提供)
細谷佳正さん
温水洋一さん

 JR西日本は9月8日、北陸新幹線敦賀開業後に2024年初夏から福井県内で運行を始める「クロス・リアリティー(XR)バス」について、車内で上映するコンテンツとキャストを発表した。総合演出を映画監督の堤幸彦さんが担当し、俳優の温水洋一さんや、アニメ「ちはやふる」で同県あわら市出身のキャラクターを演じた声優の細谷佳正さんらが出演する。

 長谷川一明社長が東京都内で記者会見し、新幹線開業に合わせた観光誘客の取り組みの一つとして発表した。「福井は自然や文化が豊かな地域だが、主要観光地が福井駅から遠いという課題がある。XRバスで解決しつつ、これまでにない観光体験を提供したい」と述べた。年間10万人の利用を目指すとした。

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 XRバスは、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)を組み合わせたエンターテインメント性の高い映像を車内に映し出す。車窓とディスプレーを一体化させるだけでなく、天井にもディスプレーを配置し、恐竜や戦国時代といった上映コンテンツへの没入感を高める。福井駅と県立恐竜博物館(勝山市)、県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館(福井市)、あわら湯のまち駅・あわら温泉エリア(あわら市)をそれぞれ結ぶ3ルートで運行する。

 また、長谷川社長は首都圏からの修学旅行誘致を目指し、福井県立5高校が新しい旅行プログラムを検討するプロジェクトに関して、都内の高校、中学2校がそれぞれ来年5月と9月に県内を訪れ、敦賀高、坂井高と交流することを明らかにした。来年3月には5高校の生徒が県外高校生に観光プラグラムを発表する場を福井市で設けることも発表した。

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