「副業サイト」で190万円被害 青森県内20代女性

 鯵ケ沢署は9日、「副業サイト」を巡るやりとりで、青森県内在住の20代女性が190万円の被害に遭う特殊詐欺事件が発生したと発表した。

 女性は6月中旬、スマートフォンのインターネット検索で「副業サイト」を発見し、サイト側と通信アプリLINE(ライン)や電話でやりとりを開始。

 同19日と24日に、電話の指示に従い▽金融機関のアプリと画面共有アプリのインストール▽金融機関のアプリを使った口座開設▽消費者金融4社のアプリのインストール▽金融機関のアプリ、画面共有アプリ、消費者金融4社のアプリの操作を行った。

 「広告で稼げる」とうたう副業は始めておらず、報酬も受け取っていなかったが、8月上旬、消費者金融のうち1社から支払期限経過の電話連絡があり、女性がアプリを確認したところ、4社から50万円ずつ計200万円の借り入れがあることが判明。

 9日、女性が相談のために同署を訪れ、署員がアプリの取引履歴を確認したこところ、200万円のうち190万円が知らない口座に送金されていたことが分かった。同署によると、この「副業サイト」は現在、ネット上で確認できなくなっているという。

© 株式会社東奥日報社