特殊詐欺防止へ コジマ×ビックカメラに特設ブース 県警らPR

特殊詐欺被害防止に向けた啓発品などを手渡される来店者ら=9日午前10時40分、宇都宮市今泉町

 特殊詐欺被害防止に向けて、県警などは9日、防犯機能付き電話機の設置を促進する「敬老の日キャンペーン」を始めた。県内の家電量販店コジマ×ビックカメラ全12店舗で、販売特設ブースを設けている。敬老の日の18日まで。

 同電話機は自動録音などの機能があり、県内の設置家庭で特殊詐欺被害は確認されていない。キャンペーンは、コジマと電化製品卸販売のパナソニックマーケティングジャパンが協力した。

 宇都宮市今泉町の宇都宮本店では、県警生活安全企画課や宇都宮東署の警察官と同店の店員ら約10人が、広報活動を行った。県警のマスコットキャラクター「ルリちゃん」も参加した。

 県警によると、県内で今年1〜8月に認知した特殊詐欺事件は70件で、被害額は約2億4400万円に上る。昨年同期と比べ41件減ったが、被害額は6千万円超増加した。同課の福田亮(ふくだりょう)課長補佐は「敬老の日のプレゼントなどに、防犯機能のある家電をぜひ選んでほしい」と呼びかけている。

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