東奥日報社は10日、青森市のあおもり駅前ビーチで「TOYOTA SOCIAL FES!! 2023 青森環境保全プロジェクト」を開いた。県内各地から約100人が参加し、ビーチの清掃活動を行ったほか、水を浄化し魚のすみかになるとされる海草アマモ約100本の植え付け、地引き網体験で楽しんだ。
NPO法人「あおもりみなとクラブ」と共催し、トヨタ自動車が協賛した。参加者は「ねぶたの家ワ・ラッセ」で、浅虫水族館の櫛引俊彦飼育展示部長から青森県の海で暮らす生物の種類を、同クラブの志田崇理事からビーチの成り立ちを聴講。ビーチへ移動し、約30分間ごみを拾い集めると、空き缶やペットボトル、花火、ポリ袋、流木などの山ができた。
地引き網の引き上げにも挑戦し、参加者が綱を引き上げると、フグの稚魚やカレイ、アミメハギ、トゲクリガニなどが取れ、子どもたちは興味津々。小型水槽に移した魚を眺めたり、「動いた動いた!」と歓声を上げたりしていた。
青森市の会社員小枝未来さん(29)は「高校生の頃からきれいにしたいと思っており、やっと清掃できた」、職場仲間の園田圭汰さん(24)は「地域(の自然)を学んだ上で、アマモを植え付けられたのが良かった」と話した。