元恋人へのDVを含む2件の暴行疑惑が浮上したアントニーの帰国が延期…ユナイテッドが声明発表「帰国を延期することで合意した」

[写真:Getty Images]

マンチェスター・ユナイテッドは10日、DV疑惑が浮上したブラジル代表FWアントニーに関しての声明を発表。帰国が遅れることになると発表した。

アントニーは2022年8月にアヤックスからユナイテッドに加入。右ウイングを中心にユナイテッドの攻撃を支え、公式戦44試合8ゴールを記録していた。

今シーズンも開幕から4試合に出場し、2026年の北中米ワールドカップ南米予選に向けたブラジル代表に招集されていたが、試合を前にして突如チームから外される事が決定していた。

その理由は、元恋人のガブリエラ・カヴァリンさんに対する暴力行為、DV(ドメスティック・バイオレンス)。この件は告発されており、脅迫を含むメッセージが公表。ガブリエラさんは手を負傷したり、頭部を負傷した証拠もあるとされていた。

さらに、33歳の銀行員であるイングリッド・ラナさんがアントニーに暴行を受けたことを告白。2022年10月にマンチェスターにあるアントニーの自宅で同選手に壁に押しつけられて頭を打ったと主張していた。

ブラジル代表を外され、警察の捜査に協力しているアントニーだが、ユナイテッドの声明によれば帰国が遅れることになるようだ。

「国際試合に参加していない選手たちは月曜日にトレーニングに戻る予定だ。しかし、疑惑に対処するため、追って通知があるまで帰国を延期することでアントニーと合意した」

ヘタフェへとレンタル移籍した元イングランド代表FWメイソン・グリーンウッドの問題が無罪に終わった途端に浮上した暴行疑惑。アントニー自身は100%否定しているが、クラブは暴力行為を許さないとした。

「クラブとして、私たちは暴力行為と虐待行為を非難します。我々は、この状況に関係する全ての人々を守ることの重要性を認識しており、これらの申し立てが虐待の被害者に与えている影響を認識しています」

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