【台風13号】浸水被害800棟超える 茨城

数沢川(中央右)の氾濫で汚れた駐車場を清掃する市職員=11日午前10時半ごろ、日立市役所

茨城県は11日、台風13号に伴う大雨による県内の被害状況を発表した。午前9時現在、浸水被害は計800棟を超えた。これまでの人的被害は死者1人軽傷1人、行方不明1人。土砂崩れにより通行止めが続いている常磐自動車道下りの日立南太田-日立北インターチェンジ(IC)間は12日に復旧する予定だが、日立市内は常陸太田市側と結ぶ道路の通行止めもあり、国道6号などの渋滞が続いている。

県によると、住宅の床上浸水は県北地域を中心に高萩市の162件など計352棟、床下浸水は476棟。土砂崩れは北茨城市で156件など計171件が発生。高齢者施設と病院、薬局の浸水被害も確認されている。災害廃棄物の仮置き場として日立市4カ所、北茨城市2カ所、高萩市1カ所がそれぞれ設置された。高萩、北茨城両市は災害ボランティアセンターを開設し、ボランティアの募集を始めている。

地下が浸水した日立市役所は10日、証明書の発行などの窓口業務を再開。市職員は11日も駐車場の泥を流す作業などを続けた。

© 株式会社茨城新聞社