産後骨盤ベルトの正しい選び方、巻き方は? 助産師に聞く、効果を発揮しやすい付け方ポイント

イラスト・澤田久奈

 骨盤ケアの教室をしていると、さまざまな種類の骨盤ベルトを見かけます。

 「骨盤ベルトを買ったけど、全く症状がよくなりません!!」と嘆いているママも少なくありません。骨盤ベルトは、正しく使用しないと効果を発揮しません。また、骨盤ベルトを巻くだけではなく、骨盤を整えるためにセルフケア(骨盤体操など)をしないと腰痛などの症状が改善されない場合も多いです。

 骨盤ベルトは、自分に合った物を選びましょう。恥骨側(前側)が痛いのか、仙骨(お尻側)が痛いのか、によっても種類が違います。

 恥骨側が痛い場合は、後ろから前に巻くタイプ、お尻側が痛い場合は、前から後ろに巻くタイプがオススメです。ベルトはキツく巻くイメージがあると思いますが、骨盤ベルトは、ふわぁ~ピタッと軽く巻くのがベストです。キツく巻いてしまうと骨盤周りの筋肉がサボってしまいます。自分が心地よいと感じる程度に巻くと効果を発揮しやすいですよ。骨盤ベルトを着用したのに効果がないと感じる方は、通っている病院や助産院の助産師に相談しましょう。

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 腰痛がある場合は、あおむけに寝てお尻をクッションなどで高くして、ゆ~っくりとお尻を30秒程度左右にフリフリします。次に、あおむけに寝た状態で膝を立てて、ジワジワ~っとアクセルを踏み込むように右足↓左足という順番で7秒くらい踏み込んでください。7秒間踏み込んだら、ジワジワ~っと力をゆるめましょう。気持ち良い方・動かしやすい方を3回繰り返した後、動かしにくかった方・反対側をしましょう。

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 体操は、たくさんの種類があるので、近くの助産師に相談しましょう。また、YouTubeなどでも紹介されているので、自分に合ったものを取り入れて快適なマタニティライフを過ごしましょう。(開業助産師・馬地容子=福井県若狭町)

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