レアル・マドリード、クロースと同じ手法でデイヴィスの引き抜きを狙う

写真:レアル・マドリードが獲得を狙うデイヴィス ©Getty Images

レアル・マドリードが、2024年夏の移籍マーケットでバイエルンのカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスの獲得を目指しているという。スペイン『マルカ』紙電子版が報じている。

デイヴィスとバイエルンの契約は2025年6月までとなっているが、デイヴィスはクラブとの契約更新を拒否し続けているという。デイヴィスが契約延長の意思を示さない場合、バイエルンは移籍金を確保できる来夏のタイミングで彼の売却を余儀なくされることになり、そこを狙っているのがレアル・マドリードだという。

思い出されるのは2014年夏のケースだ。当時のバイエルンにはトニ・クロースが所属していたが、2015年6月までとなっていたクラブとの契約延長交渉が難航していた。そして同年7月、レアル・マドリードがクロースを獲得。契約期間が残り1年間だったこともあり、移籍金はわずか2500万ユーロ(約39億3550万円)。現在に至るまでの活躍やチームへの貢献を考えると破格だった。

レアル・マドリードは2018年にはティボー・クルトワを、2019年にはエデン・アザールを同じような戦略で獲得した。両者のその後の活躍ぶりには大きな差があるものの、スター選手を高額で獲得する一方、なるべく資金をかけない形で後に主力となる選手を確保している。

一方のバイエルンは、売却を望まない選手は決して手放さないが、今回のデイヴィスのように契約延長を望まない選手は、たとえ主力であろうと移籍金が手に入るうちに惜しげもなく放出している。2021年夏に退団したダヴィド・アラバは珍しく契約満了でクラブを離れたが、移籍先はレアル・マドリードだ。

クロースやアラバのケースに加え、レアル・マドリードとバイエルンの間では近年、シャビ・アロンソやハメス・ロドリゲス、アルバロ・オドリオソラ、ハミト・アルティントップ、アルイェン・ロッベンなど、多くの移籍が成立しており、クラブ間の関係は良好と言える。

これらのことを総合すると、デイヴィスが引き続きバイエルンとの契約延長を拒み続けた場合、来夏はレアル・マドリードが移籍先の最有力候補になるだろう。

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