今夏に新監督としてアンジェ・ポステゴグルーを招聘したトッテナム。チームはリーグ戦での好調を維持する一方で、長年トッテナムでキャプテンを務めた元フランス代表GKウーゴ・ロリスは完全に構想外となっている。今後もその状況は続いていくと見られており、トッテナムでのキャリアは終わりに近づいている。イギリス『The Guardian』電子版が伝えている。
ロリスは昨シーズン、ヒザの負傷の影響もあり、終盤戦にかけて出場機会を失っていった。すると、6月初旬に「新たな挑戦がしたい」と語り、オーストラリア、タイ、シンガポールでのプレシーズンツアーに帯同せず、新しいクラブを見つけることに専念した。
ロリスにはサウジアラビアのクラブやラツィオなどからの獲得オファーが届いた。古巣ニースからのオファーもあったが、ウィンドウが閉まる直前であったことに加え、スポーツ的な観点での明確なビジョンがなかったことで合意には至らなかった。
プレミアリーグ移籍市場閉幕前にロリスはトッテナムとの契約解除に達する可能性があったが、最終的にはそれも実現しなかった。そして、移籍市場閉幕後のこのタイミングで契約を解除すれば、ロリスは1月までフリーエージェントとして新しいクラブに移籍することはできない。即座に移籍する場合は、スパーズとウィンドウが開いているリーグのクラブとの間で移籍交渉をしなければならない。
ポステゴグルー監督は、すでに今夏に獲得したグリエルモ・ヴィカーリオとフレイザー・フォースターへの信頼を寄せている。過去8シーズンにわたってトッテナムでキャプテンを務め、447試合に出場してきたが、何かが劇的に変わらない限りロリスは練習場のサポート役に甘んじることになる。