モノトーンの世界に感動 木村伊兵衛写真展 砺波・出町小児童が鑑賞

木村伊平衛写真展を楽しむ児童=砺波市美術館

 砺波市出町小1年の37人が11日、同市美術館で開催中の「木村伊兵衛 写真に生きる」(同美術館、富山新聞社、北國新聞社主催)を鑑賞した。児童は、何気ない日常の営みや街角の様子などを切り取ったモノトーンの世界に見入った。

 学芸員が今では携帯電話などでだれでも簡単に写真を撮影できるが、昔はカメラを持つのが街の写真館などに限られ、撮影は容易ではなく、写真も白黒だったことを児童に伝えた。

 児童は、昭和初期に実用化が始まった小型カメラで被写体の一瞬を捉える「スナップショット」の手法で木村が作家や女優などを写した肖像や、歌舞伎の舞台、昭和の列島風景、秋田の民俗、ヨーロッパや中国の旅先で撮影した街の様子などの写真を見て回った。

 酒井睦來(あつき)さんは「とてもすごいなと思った」と感想を語った。

 会期は11月5日まで。9月23日と10月14日にはギャラリートークがある。入場料は一般800円、18歳以下・障害者(介助者1人含む)は無料。

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