【がんばれ!郷土力士】大の里、初日から連勝 遠藤2連敗、輝は初黒星

 大相撲秋場所(両国国技館)2日目の11日、東十両14枚目の大の里(二所ノ関部屋)は西幕下筆頭の勇磨を危なげなく押し出し、2連勝とした。初日に比べると緊張も和らいだといい、万全の相撲に「落ち着いていけた」と納得の表情を浮かべた。

 鮮やかな青色の締め込みの大の里は攻めの姿勢が光った。先場所新十両の勇磨が左に動くのを逃さず、一気に押し出し。動きのいい相手を冷静に仕留めた。

 初日は2連敗中だった新十両朝紅龍(あさこうりゅう)に雪辱を果たした大の里。取組後には「15日間は長いので、一日一番と気持ちの切り替えが大事」と晴れやかな表情を浮かべた。初日は、勢い余って土俵下で審判とぶつかるアクシデントもあったが「昨日(初日)を反省していけた」とうなずいた。

 西前頭10枚目の遠藤(追手風部屋)は同11枚目の北青鵬にきめ出されて2連敗を喫した。懐に飛び込んでもろ差しとなったが、204センチと長身の相手に抱えられると、体格差を生かした前進に土俵を割った。「負けてるので動きは良くない」と語り、3日目以降の巻き返しを期した。

 2場所ぶり再入幕の東前頭16枚目の輝(高田川部屋)は西前頭16枚目の剣翔に寄り切られて初黒星となった。突き放せず左四つになり、相手にすくわれて体を入れ替えられた。初日は好内容で大翔鵬を下しており「いかに自分の体勢をつくるか。しっかり集中して頑張る」と前を向いた。

  ●朝乃山、粘って連勝

 西前頭2枚目の朝乃山(富山市出身、高砂部屋)は東関脇琴ノ若を上手投げで下し、初日から2連勝とした。窮地から執念の粘りで大関候補を豪快に投げ捨て、意地を見せた。「関脇、小結を引きずり降ろさないと三役には上がれない」と話し、三役の座奪取に覚悟を示した。

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