【台風13号】泥漬かった備品搬出 北茨城のこども園 卒園生ら協力

浸水した棚などを園庭に運び出す誠之会幼稚園の職員ら=北茨城市関南町関本下

床上浸水に見舞われた茨城県北茨城市関南町関本下の認定こども園「誠之会幼稚園」は11日、職員が再開に向けた復旧作業に追われた。職員や保護者、卒園生ら約20人が泥に漬かった備品を園庭に出したり、災害ごみをトラックに積み込んだりした。同園によると、19日以降は市生涯学習センター分館で園児の受け入れを一部再開する。

同園は里根川沿いにあり、8日の大雨時は園舎が膝上の高さまで水に浸かった。9日朝には流された備品や草で門が開かなかったという。

11日は泥の掃き出しや、水を吸って重くなった棚や備品などの災害ごみの搬出に取り組んだ。

学校が休みだったため駆け付けたという卒園生の市立常北中1年、成田葵さん(12)は「園の知っている場所も、泥がたくさんあって驚いた。まだまだ作業はあると思う。きょうは時間いっぱい頑張った」と話した。

渡辺誠園長(74)は「まさか自分たちの園がこうなるとは。成り行きに任せるしかないが、なるべく早く復旧し、園舎に子どもたちの楽しそうな姿を戻したい」と話した。

© 株式会社茨城新聞社