海のカニとはひと味違う…秋の味覚「モクズガニ」 産卵備え濃厚みそ、福井県の川でかご漁

水揚げされたモクズガニ=福井県永平寺町の九頭竜川五松橋下流付近

 秋の味覚の一つ「モクズガニ」のかご漁が、福井県永平寺町の九頭竜川で行われている。この時期は産卵に備えて栄養を蓄えており、特に濃厚なみそや内子が味わえるという。

 同町松岡上合月で魚料理店「さぎり屋」を営む椛山義洋さん(77)が、五松橋下流などに仕掛けたかごを引き上げると、モクズガニが約80匹取れた。大きいものは甲羅の幅が8センチほどあり、はさみを元気に振り上げていた。

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 漁は10月上旬まで続き、同店では塩ゆでで提供している。椛山さんは「海のカニとはひと味違う、九頭竜川の恵みを味わってほしい」と話していた。

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