【台風13号】ボランティアが復旧作業 茨城の高萩、北茨城両市社協 センター開設

汚れた家財道具を搬出する高萩市商工会青年部のボランティア=同市下手綱

茨城県の高萩、北茨城両市の社会福祉協議会が、台風13号による大雨被害で災害ボランティアセンターを開設し、11日から本格的に活動を開始した。被災地では、浸水した家屋内からの家具や家電などの搬出、泥のかき出しなど作業が急務となっているが、高齢の被災者も多い。関係者は「人手が足りない」「1日だけでも協力を」と、ボランティアの参加を呼びかけている。

高萩市では同日、県内外のボランティア約20人が復旧作業に当たった。だが同市社協は「人手がまったく足りない」と窮状を訴える。同日は、被害が大きかった下手綱地区に人材を優先的に投入した。聞き取りによると、200世帯以上がボランティアを必要としているという。同市商工会青年部の田所俊幸さん(41)は「手が空いた時は積極的にやっていきたい。商工会青年部の仲間にも声をかけていきたい」と誓った。

北茨城市社協によると、11日午後4時現在で90件のボランティアの支援要望が寄せられた。高齢者世帯や1人暮らしからの依頼が多いという。床上浸水のため支援を受けた同市関南町神岡下の会社員男性(54)は「自分たちでは片付け切れないので、ボランティアはありがたい」と感謝した。

希望者は各社協のホームページから事前登録を済ませ、当日に各センターで受け付けする。受付時間は高萩市が午前9~10時、北茨城市が同9時~正午。高萩市災害ボランティアセンター(電)080(3700)8341、北茨城市災害ボランティアセンター(電)0293(44)8558。

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