【竹田】時代とともに形、用途、価値を変化させてきた器に焦点を当てた企画展「器~竹田の器と食文化」が、竹田市竹田の市歴史文化館・由学館で開かれている。10月22日まで。
市と市教委の主催。市内で見つかったものを中心に、土器や陶磁器、古文書などを展示している。
器を時代ごとに陳列して食事の道具として品質が高くなっていく様を紹介。子どものひつぎとして転用された土器、江戸時代のままごとの道具などもある。ほぼ完全な状態で、市内で発見された弥生時代のつぼも並ぶ。
岡藩の武家、古田家から見つかった古文書を基に、盆に振る舞われたお膳を紹介。江戸時代の作法の本や、市内の城下町に残る商家の献立の記録などから当時の食生活が垣間見える。
南画家・田能村直入の煎茶道具や、明治時代に途絶えた岡藩の陶器「小宛(おあて)焼」も見ることができる。
佐藤晃洋館長は「器の進化とともに食文化が豊かになっていく様子を感じ取ってもらえれば」と話した。
開館は午前9時~午後5時。木曜休館。観覧料は一般500円、65歳以上250円、小中学生300円、未就学児無料。
問い合わせは市歴史文化館・由学館(0974.63.2200)。