9月から12月にかけての福井県内のツキノワグマ出没について、県は9月11日、県庁で開かれた対策連絡会で、集落などへの出没が全域で頻発する可能性が高いとの予測を明らかにした。餌となるブナ、ミズナラの実の付き具合が不良となるため。担当者は「一層の警戒心を持って対策し、注意してほしい」と警告している。
8月にコナラを含む3種を県内42地点で調査。このうちブナが凶作、ミズナラが不作になると判断した。
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不良だった2019年度は約600件(9月~翌年3月)、20年度(同)も約830件と大量に出没した。今年の作柄も不作、凶作の年度と同程度かさらに不良とみられ、餌を求め里に下りてくる可能性が高いという。作柄が平年並みだった過去2年の出没は100件前後だった。
同連絡会には県、各市町、猟友会から約40人が出席。人身被害を避けるため▽柿など餌になる実があるところに行かない▽人家の周りに生ごみを放置しない-など対策の周知を確認した。
今年4~8月の県内出没数は231件と平年並み。市町別ではあわら市が44件で最多だった。
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