祐徳自動車新社屋完成 肥前鹿島駅前に バスセンターは解体へ

JR肥前鹿島駅前に完成した祐徳自動車新本社ビル=鹿島市高津原

 バス事業などを展開する祐徳自動車(愛野時興社長)の新本社ビルが、鹿島市高津原のJR肥前鹿島駅前に完成した。木の温かみが感じられる外観で、旧本社ビル・鹿島バスセンターの向かい側に移転新築した。7日に竣工式が開かれ、関係者約30人が出席して完成を祝った。

 旧本社ビルの老朽化などに伴い、創立90周年事業の一環で建て替えた。新本社ビルは鉄骨造り3階建てで、延べ床面積1013平方メートル。1階には祐徳旅行が入り、屋上には太陽光パネルも設置する。県と市が行う駅周辺整備計画では、駅前に公共交通ロータリーが設けられるため、バスセンターの機能はなくなった。設計・監理は石橋建築事務所(佐賀市、野中毅社長)、施工は中野建設(佐賀市、中野武志社長)と中島建設(鹿島市、中島雅人社長)が担った。

 竣工式で愛野社長は「昨年11月の着工から、どういう新社屋ができるか楽しみにしていた。(新本社ビルで)鹿島の発展の基礎がつくれるよう努力して参りたい」とあいさつした。

 旧本社ビル・鹿島バスセンターは10月から解体工事が始まる。跡地は駅周辺整備計画でにぎわい拠点施設が設けられる予定になっている。(山口源貴)

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