【台風13号】茨城・日立の孤立地区に水や食料の輸送開始 ヘリで

孤立状態となっている日立市十王町高原の沢平地区に物資を届けるため、水や食料などをヘリに積み込む日立市消防本部の隊員=午前10時20分ごろ、日立市神峰町

台風13号による記録的大雨で8世帯14人が孤立状態となっている茨城県日立市十王町高原の沢平地区に水と食料を届けるため、県と日立市は12日午前、ヘリコプターによる輸送を開始した。県備蓄の水300リットルと、市備蓄のアルファ米やビスケットなど1週間分の非常食を届ける予定。

同県つくば市上境のつくばヘリポートを出発した県保有のヘリコプターは、地上で物資を受け取る係の県防災航空隊員2人を同地区に下ろし、午前10時ごろ、日立市神峰町2丁目の市消防本部に到着。専用のバッグに水48リットルを入れて積み込み、パイロットや市職員を含む6人を乗せて同45分ごろ出発した。

県消防安全課の菊池龍一防災航空室長は、「被災住民の方は少しでも早い物資の到着を待っているかと思う。隊員と現場住民の安全最優先で運びたい」と話した。

隊員らは午後4時ごろまでに計6往復し、同地区に全ての物資を届ける予定。

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