【マレーシア】23年の経済成長率4~5%、地場格付け予測[経済]

マレーシアの格付け会社RAMレーティング・サービシズは11日、2023年の同国の国内総生産(GDP)成長率が4.0~5.0%になるとの見通しを明らかにした。24年は4.5~5.5%と小幅ながら回復が見込まれると予測した。

23年第2四半期(4~6月)に見られた景気の弱含みは、外部からの逆風の高まりなどで年内も続く可能性が高いと指摘した。23年の主な経済指標は、消費者物価指数(CPI)上昇率が2.7%、年末時点の政策金利が3.00%、財政収支が対GDP比5.2%の赤字などと予測している。

24年については、労働市場が引き続き堅調で内需を後押しするほか、電気・電子産業の景気は底入れの兆しを示しており、輸出も回復すると予測した。外国人労働者の採用などで労働力不足が解決されることにより、農業、建設など成長が立ち遅れた部門に刺激を与える可能性があるとも指摘した。

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